上手な駒の使い方〔初心者講座1〕
初級段階を早く通り過ぎるための処方箋
入門段階を卒業して初級のレベルになってから、なかなか強くなれない人がいます。誰もが勝負は勝ちたい…。でも、将棋は大事な駒をもぎ取られ、最後は王が詰まされるため、負けると特に悔しいゲームです。そのため、将棋が嫌いになってくる人もいます。
そうならないためには、早く初級を脱出することです。そして、そのための最初の処方箋として、当サイトでは「上手な駒の使い方」を用意しました。
歩の使い方/突き捨て、合駒など 香車の使い方|田楽刺しとは… 桂馬のふんどし。桂馬の高跳びは歩のえじき 銀による両取りと割り打ち。銀は千鳥に 金は守りのかなめ&とどめの駒 |
両取りの角/角の打ち込み 飛車の威力1/十字飛車に注意 飛車の威力2/数の攻めで敵陣突破 と金の威力を知ろう/と金の作り方 角+桂・歩で威力倍増 ※各ページの内容は下段へ |
個性的な将棋の駒は、連携することでパワーアップする
そうしたことはどの駒にもいえることですが、複数の駒が連携し合って高い相乗効果を生むためには、それ相当の手筋と読みの力を必要とします。ここではその基礎となる単独での「駒の使い方」から学んでいただきます。歩の使い方から飛車の使い方まで進んだあとは、と金、飛車と銀・歩、角と桂・歩などの簡単な連携プレーが学べます。
ここまでくれば、あなたの将棋は見違えるようになり、「おっ、強くなったな」と誰もが認めることでしょう。
【各ページの内容】
歩の使い方/突き捨て、合駒など
歩の使い方を覚えると将棋が強くなります。初心者のための講座として、歩の突き捨てや合駒(間駒)、守りの歩、たたきの歩についてわかりやすい図で説明しています。
香車の使い方|田楽刺しとは…
別名「やり」といわれる香車は、相手が歩切れの時や、歩の裏側が空いた時に威力を発揮します。「香は下段に打て」「香の田楽刺し」なども解説しています。
桂馬のふんどし|桂馬の高跳び歩のえじき
「桂馬の高跳び歩のえじき」といって、むやみに桂を跳ねると失敗します。桂馬は特に駒台に乗った時に威力を発揮します。桂馬の両取り(ふんどし)を掛けたときは気持ちのよいものです。
銀による両取りと割打ち|銀は千鳥に使え
初心者のために、銀の両取りや割り打ち、「銀は千鳥に使え」という格言の意味などを解説しています。銀は攻めにも守りにも大切な駒です。
金は守りのかなめ&とどめの駒
王は金2枚、銀1枚で囲うのが基本で、金1枚と銀1枚では大きな守備力の違いがあります。金は王を詰めるときにも最も重要な駒になります。
両取りの角/角の打ち込み
角の使い方について初心者向けに解説しています。両取りの角、気持ちのよい王手飛車、角の打ち込みから馬を作る…など、最も基本的なことを教えます。
飛車の威力1/十字飛車に注意
飛車は一番威力のある強力な駒ですが、縦と横の両方に利かして使う十字飛車を覚えると、将棋が強くなります。飛車や龍による両取りは実に気持ちのよいものです。
飛車の威力2/数の攻めで敵陣突破
飛車の威力の第2弾として、銀と歩を伴った「数の攻め」で敵陣を破る図を解説しています。また、初歩的な棒銀戦法で、「相手の守りの銀と交換するメリットを」説明。
と金の威力を知ろう/と金の作り方
と金攻めは攻められる側にとっては嫌なもので、「と金のおそばや」と言う格言もあります。と金の作り方や、と金による囲いの崩し方を初心者向けに解説しています。
角+桂・歩で威力倍増
角は単独で動くよりも、歩や桂馬と連携して働かせる方が数倍威力を発揮します。角と歩や桂馬で敵陣を破ったり、王の守りを崩し、詰めたりする例を解説しています。