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両取りの角/角の打ち込み

 

 ほとんどの初心者は、角よりも飛車のほうが好きなのではないでしょうか。十字に走る飛車は見た目にも強そうなのに対して、ななめに進む角は道筋が見づらく、使いこなせるようになるまでに時間がかかりそうです。でも、いくつもの敵味方の駒のすき間をすり抜けて、マス目をレーザービームのようにななめに走る角の頼もしさも、ぜひ味わってください。

両取りの角
気持ちのよい王手飛車

 まずは両取りの角からです。角はななめ方向の四方ににらみをきかせています。それだけに両取りの形ができやすいのです。

1図 左側、先手の9五の角は6二の王に王手をかけながら、同時に8六の飛車に当てています。これが両取りの角で、また王手飛車になっています。

     【1図】


    【2図】
 

 王手飛車をかけたほうは実に気持ちよいものですが、かけられた方は気力がなえます。王手飛車は将棋が弱い人ほどかかりやすいのですが、アマ有段者でも、注意力が散漫だったり、別のことに神経を集中していたりすると、かかってしまうことは珍しくありません。さすがにプロ同士の実戦ではほとんどなく、あったとしてもそれは何手も前から承知の上で、王手飛車をかけたほうの形勢が悪くなる場合が多いといわれます。将棋は奥深いのです。

1図 右側☗5六角と打ったところです。駒がごちゃごちゃ入り組んでいて、初心者には見つけづらいと思いますが、2三の金と2九の龍が両取りになっています。このように実戦ではいろいろな駒が入り組んでいますから、ななめのラインは目が慣れないとなかなか気がつきません。「金取りだからと思って金が逃げたら、龍を取られてぎゃふん!」というようなことは、初心者の実戦では日常茶飯事です。

2図 再び王手飛車です。1図のような王手飛車は、相手の棋力が低いか、それともうっかりしていて気がつかなかった場合のみにできるものですが、今度は「避けられない王手飛車」の例です。5四の飛車が先手陣の金をねらっているので、☗5七歩と守りたくなりますが…。3手目に王手飛車を掛けることができるのです。穴熊に囲った王の前のスペースが一つ空いていることがヒントですが、分かりますか?

 答えは、2図以下、☗9二歩、☖同王、☗6五角です。この後、後手が王手を防ぎ、☗5四角となりますが、飛車得の上に、金を守らなくてすんだ分の1手が得しています。

 馬をつくるための角の打ち込み

 序盤の早い段階から角交換になる将棋はよくできます。角を持ったら、早く馬を作ることが重要です。初心者の将棋では、なかなか持駒の角を使わない人をよく見かけます。使い方が分からないためでしょうが、敵陣に打ち込んで馬をつくるだけでも十分に価値があります。盤上の成れない角は、敵の銀桂や歩などにいじめられて不自由なものですが、馬になると上下左右にひとつずつ動けますから、攻撃にも守備にも強い、頼もしい駒に変身するのです。

3図 ☗3五歩、☖同歩と突き捨てた場面です(見やすいように先手陣を省略)。居飛車で5三の歩が突いてある場合に手駒に角があると、☗7一角と飛車取りに打つ手がよく打たれます。これは飛車を取りにいったのではなく、次に角を引いて成ろうというのです。

4図 3図から☗7一角、☖7二飛、☗3五角成で、歩を取り返して馬を作りました。「馬は自陣に引け」という格言がありますが、このように敵陣をにらむと共に、自陣の守りにも働く馬は強力です。もちろん、敵陣で桂香を取るなどして、暴れまわることができればそれも有力で、どちらがよいかは局面次第でしょう。

 【3図】
 
  【4図】

 なお、角を持ち合ったら、角を打ち込ませないよう、スキのない陣を作ることが大切です。また、打ち込む側は打ち込んだ角が成れず、飛車または金銀などによって取られてしまわないように、注意深く読んでから打ち込むようにします。


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