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香車の使い方

 

 香はその動き方から、別名「やり」と呼ばれます。ツボにはまれば強力な武器となるのですが、通常はお互いに飛車や角で香を取り合い、持駒となった時にその真価を発揮します。ここでは駒台にある香の使い方を学びます。

 なお、盤上の香は、飛角銀桂歩といった駒と連携して、1筋や9筋からの端攻めをしたときにのみ、攻撃の駒となります。ただし、端攻めは複数の駒(特に歩)による高度な複合手筋を必要とするので、初心者には難しいでしょう。また、王を囲った側の香は、弱いながらも守りの駒として働きます。

香は下段に打て

 昔からある香車に関する格言です。

【1図】
 

 1図 図の左、9九の香が進める地点は8か所あります。その隣、8四の香は3か所にしかきいていません。つまり、9九の香のほうがたくさん働いているということですね。それがこの格言の意味です。

 図の真ん中は、☗5四と近づけて銀取りに打った香に対して、☖5三歩と打たれたところです。せっかく打った香が次に取られてしまいますね。「香は下段に打て」は、そうしないとこういう目にあいますよ、という意味でもあるのです。

 1図の右側に移ります。格言通り☗9九香と下段に打ち、☖一七歩と打たれた場面です。この歩は☖同香と取れません。2五の桂がきいていているからです。この場合は香が進む道を歩でさえぎられてしまいますから、1七の一つ上、☗1六香と打つべきでした。格言をしゃくし定規に考えて失敗した例です。

香の田楽刺し

 田楽(でんがく)とは、こんにゃくや厚あげ、なす、さといもなどを串(くし)に刺して焼いた料理のことです。香車を串に見立て、相手の駒(食材)を串刺しにするイメージから、この名があります。この技が決まった時は、とてもいい気分になりますよ。

 【2図】

2図 左側は、歩の2つ上に飛車が来た今がチャンスとばかり、☗8五香と打った場面です。合駒を打つスペースがないので、飛車は横に逃げますが、すると☗2一香成と桂を取ります。駒得をしたうえに成香も敵陣で働きそうです。

 図の真ん中、☗5四香が田楽刺しの手。金は逃げると王手ですから、動けません。また、せっかく持ち駒に歩があっても、5五に自分の歩がいるため、☖5三歩と守るのは二歩になります。

 図の右側、☗2九香は弱い角の頭をねらっています。角が逃げれば、☗2三香成で銀が取れます。

 以上、香の田楽刺しには、①敵駒の頭に直接香を打つ、②敵の歩の後ろから香を打つ、③角や桂など頭の丸いものをねらって打つ、の3通りがあります。このうち、②は「二歩になるので歩の合駒がきかない」ということをねらったもので、初心者同士の実戦では双方ともいちばん気が付きにくいものです。


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