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桂馬の両取り。高跳びは歩のえじき

桂馬の高跳び歩のえじき

 【1図】
 
  【2図】

 まずは、「桂馬の高跳び歩のえじき」からです。この将棋格言は、覚えてから比較的早い時期に知る人が多いでしょう。それだけ、桂馬が早々と5段目に飛び出して、歩のえじきになる人が多いということかもしれません。

1図 なぜか桂馬を☗4五桂と跳ねたがる入門者が多い。動きが気持ちよいのかもしれませんね。でも、この手は次のねらいがありません。3三か5三に敵の角、銀、金などの駒があるのならまだわかります。後手の次の一手で桂は取られてしまいます。それは…

2図 ☖4四歩と突き出されて、桂はどこにも逃げられず、攻める前にとられてしまいます。まさに「歩のえじき」です。桂は跳ねる前に周囲の攻め駒で準備をしておかなければなりませんでした。

桂馬のふんどし

 「ふんどし」とはきたない言葉ですが、昔の人は「桂馬の両取り」のことをこう表現しました。ふんどし姿は、一部の地方の夏祭り以外では見かけることがなくなりましたが、なんとなく桂馬の動き方のイメージと重なるのではないでしょうか。ちなみにチェスではナイトという駒に「桂馬の両取り」と同じ形があり、名前を「フォーク」と呼びます。洋食に使うほうのフォークのことで、こちらのほうがスマートですね。

 それはともかく、桂馬の両取りは初心者の将棋ではチャンスに満ちあふれています。ただし、それは相手の桂馬を手に入れてからの話です。「攻めの駒は飛車角銀桂」といいますが、桂馬の活用は難しいので、活躍する前に取られて、敵の持ち駒になることが多いのです。

  【3図】

3図 桂馬の両取りのパターンです。左側、☗7六桂打が飛車取り・角取りで、次にどちらかの大駒が取れます。

 また右側は、☗3四桂打で王手金取りになっています。王が逃げる一手なので、☗4二桂成で金が取れます。

 相手が桂馬を持っている場合はもちろんのこと、持ってなくても自分の桂馬が取られそうなときは、王や飛車角、金銀などの重要な駒を図のような配置にしないことが大事です。かなり強くなってからでも、相手の駒を桂馬で両取りできることは気がついても、自分の駒が両取りにされることは気がつきにくいものです。


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