初段をめざす賢い将棋上達法将棋上達法 《初段を目指す》王を詰ます練習問題+寄せ〔初心者講座2〕
 ◎超簡単3手詰 ◎5手先を読む ◎捨て駒 ◎詰めろ ◎詰めの手筋 ◎必至…

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王を詰ます練習問題+寄せ〔初心者講座2〕

 

 将棋は相手の王を詰ますゲームですから、どんなに駒得していても詰ます力が弱いとなかなか勝てません。初心者同士の将棋が終盤になって長引くのは、どちらも相手の王を詰めるチャンスが何度もあるのに、なかなかそれに気がつかないからです。将棋の強い人がそれを見て、ため息をついたり、思わずヒントを言いたくなったりする気持ちはわかります。でも、それはご法度(はっと)。我慢しなくてはいけません。

 このように、強い人を歯がゆく思わせる初心者のほうは、もっとつらいのかもしれませんね。その状態を早く卒業するための処方箋(しょほうせん)が、「王を詰ます練習問題」なのです。

1.超かんたん3手詰問題
2.少し考える1手詰問題
3.5手先を読む実戦的詰めの問題
4.捨て駒あざやか3手詰問題
5.王手は追う手。「詰めろ」で寄せる
6.王を逃がさない寄せと読み
7.将棋・詰めの手筋(飛車の使い方)
8.詰めの手筋2(角・銀・桂を使う)
9.やさしい必至のかけ方(詰めよりも必至)
  各ページの内容は下段へ

「超かんたん3手詰」から「少し考える1手詰」へ

 
 初心者講座2では、詰めの感覚を味わっていただくため、「超かんたん3手詰」から始まります。「1手詰」のほうが後になるのは変だと思う方もいらっしゃるかと思いますが、そうではないのです。

 ここで練習する 「3手詰」は何の手筋も使わない、当たり前の手で詰ます問題です。相手の応手も難しくなく、また、思いがけない駒が詰めるのを妨害しているというような、こみいった図でもありません。図を見ながら、頭の中で3手、駒を動かしてみるトレーニングだと考えてもよいでしょう。

 一方、「少し考える1手詰」のほうは、たった1手なのに少してこずるかもしれません。それは着手の選択肢が多く、意外なところに守り駒がきいていたり、空き王手や両王手などの手を使うひねった問題が多いからです。一手詰でも、頭の中で何通りもの図を想定しなければならないでしょう。

実戦に現れやすい形の問題で、詰めの力をつける

 3つ目のステップで、ようやく「少し考える3手詰問題」になります。それでも、将棋雑誌に載っている3手詰の問題よりかなりやさしいでしょう。それはパズル的な詰将棋ではなく、実戦に現れやすい形の基礎的な問題だからです。

 そして、その次に「5手先を読むかんたん並べ詰」、「手筋を覚える3手詰」と続いて、王を詰ます練習問題は終わりになります。「3手詰」よりも「5手詰」が先にくるのは、先ほどの「超かんたん3手詰」の場合と同じ理由です。「5手詰」のほうは手筋などをあまり必要としない当たり前の手で、5手先の図を頭にイメージするためのトレーニングといってよいでしょう。

王が詰まないなら、逃がさないような手を考える

 
 相手の王がどうしても詰まない。あるいは詰め方が分からない。そんな時、もしも自分の王が詰めろ(手を抜くと詰んでしまう状態)になっていなければ、無理をして相手の王を詰ます必要はないわけです。では、どうしたらよいのかというと、王を安全な場所に逃がさないようにして、「次に詰めますよ」という手を指せばよいわけです。

 初心者講座2の締めくくりは、「王手は追う手。詰めろで寄せる」と「王を逃がさない寄せと読み」です。将棋の考え方としてはやや高度になりますが、やさしい例で解説しています。特に待ち駒は大事な手で、戦国時代の戦いでも、あるいはサッカーやラグビーなどにおいても、「はさみ打ち」は当たり前の戦術です。これを卑怯(ひきょう)などといっている間は、初段にはほど遠いでしょう。

【各ページの内容】

超かんたん3手詰問題
 パズル的な詰将棋問題ではなく、初級者が解ける実戦的な3手詰のトレーニング問題を作りました。一目でわかるようになるまで、繰り返し説いてください。

少し考える1手詰問題
 1手詰の問題ですが、上の「超かんたん3手詰」よりも難しいかもしれません。それは、「空き王手」や「両王手」などのひねった問題が多いからです。

5手先を読む実戦的詰めの問題
 5手先を読むトレーニング問題です。詰めの問題ですが、込み入った枝の少ない一本道の読みが中心です。通常の「5手詰・詰将棋」と比べるれば、はるかにやさしいでしょう。

捨て駒あざやか3手詰問題
 いよいよ詰将棋らしい3手詰にチャレンジします。上の3手詰、5手詰に比べて飛躍した発想が求められるでしょう。捨て駒中心の問題で直感力を養います。

王手は追う手。「詰めろ」で寄せる
 むやみに王手をかけるのはヘボ筋。ここでは敵玉を安全圏に逃がさないための考え方として、「王は包むように寄せよ」と「王の退路に捨て駒」の2つのテーマで解説しています。

王を逃がさない寄せと読み
 詰めの一歩手前、王を逃がさない寄せの考え方を解説しています。テーマは、「王は下段に落とせ(格言)」と「囲いの要=金を無力化する寄せ」の2つです。

将棋・詰めの手筋(飛車の使い方)
 飛車の力を生かした詰めの手筋について、「送りの金」「じゃまな駒を捨てる一石二鳥の手」「とどめは王の退路を断ってから」「王の上部脱出を巡る読み」の4テーマを中心に解説しています。

詰めの手筋2(角・銀・桂を使う)
 飛車に頼らず、角・銀・桂を中心にして詰める手筋を、4つのテーマ「飛車を捨てる発想」「銀・角で玉を追い詰める」「桂馬で詰めの手がかりをつくる」「穴熊の玉を即詰めに」に沿って解説。

やさしい必至のかけ方(詰めよりも必至)
 「必至とは何か?」からは始まって、終盤の双方の詰めをめぐる考え方や、必至のかけ方などを解説しています。必死基本問題と詳しい解答・解説がついています。


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