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将棋プロ棋士になるには~奨励会の仕組み

   師匠に弟子入りし、奨励会の入会試験に合格する   奨励会コースとは異なる2つのコー
 

 将棋のプロになる方法は、プロスポーツと比べるとかなり特殊で、まず奨励会というプロ養成機関に入会する必要があります。奨励会で研鑽(けんさん)を積み、昇級を重ね、三段リーグを勝ち抜いて、初めてプロ棋士(四段)になれるのです。

 なお、奨励会コース以外の例外的な方法として、次の2つのコースが用意されています。

①プロ棋士との公式戦で規定の成績を残し、プロ編入試験の受験資格を取得する
②アマの6大棋戦で優勝してプロ棋士の推薦を受けた後、奨励会三段リーグ編入試験を受ける


 まずは通常の方法から説明します。

師匠に弟子入りし、奨励会の入会試験に合格する

 意外に思うかもしれませんが、プロ養成機関である奨励会に入るためには、まずプロの師匠弟子入りする必要があります。これは奨励会の入会に際してプロ棋士の推薦が必要だからです。当然、プロの目から見てそれにふさわしい棋力があり、将来性があると判断された人のみが、奨励会の入会試験を受けられるわけです。

 その他に年齢制限もあり、19歳以下でないと受験資格はありません。奨励会への入会は、遅くなればなるほど不利で、たとえプロになれたとしても、なかなか上位には進めません。もちろん、大器晩成型の一流棋士も例外的にいますが…。

試験の内容は? 棋力は?

 気になるのは試験の内容ですが、中心となるのは対局です。面接筆記試験などもありますが、将棋が強ければ大丈夫で、対局の成績で決まると考えてよいでしょう。

 そこで、どれくらい強ければ入会の可能性があるかということですが、「アマ四段くらいが目安」と言われています。でも、棋力認定は所属する団体や認定する個人によってばらつきがあります。現実には、「五段」の受験者でも不合格になるということは、普通に起こり得ます。いざというときの勝負強さ(メンタル)も大事だということですね。

アマの段・級とプロやプロの卵(奨励会)の段・級はまったく別

 奨励会での階級は、7級から三段まであります。それまで大人のアマ有段者を次々と打ち負かし、親類中で「神童」と騒がれた小学生が、プロの世界では何と「7級」になってしまうのです。奨励会7級とアマ7級の差は、おそらく四枚落ち(飛車角香落ち)くらいでしょう。

三段リーグからプロになるのは年間4名

 奨励会では関東関西に分かれて会員同士で対局が行われ、昇級・昇段規定に基づき二段まで上がっていきます。そして三段に上がると、関東と関西合同で行われる三段リーグに進みます。

 

 このリーグ戦は年2回行われ、半年ごとに上位2名が四段に昇段し、プロ棋士となります。三段リーグの人数はおおよそ30名前後です。その中でプロになれるのは一年にわずか4名! 想像以上に狭き門なのです。当然、何年経っても三段リーグを卒業できない人もいます。

 そのため、プロになるための年齢制限が設けられています。頭脳明晰な若者が、夢のために人生を棒に振らないための配慮です。具体的には満26歳になると強制的に退会となり、三段リーグで勝ち越している場合に限って満29歳まで在籍できるという規定です。

奨励会コースとは異なる2つのコース

超難関、プロと試験対局=四段編入コース

 プロの登竜門、奨励会を経ずにプロになる道はあることにはあるのですが、極めて難関で、例外的な方法といえるでしょう。

 アマの全国棋戦での成績優秀者は、竜王戦、銀河戦、朝日オープンなどの公式戦でプロ棋士と対戦する機会を得ます。そこで10戦以上プロと対局して6割5分以上の勝率を収めると、プロ編入試験(対局)の資格が得られます。試験対局は6局中3勝で合格となり、プロ棋士になることができます。実質的には、奨励会の年齢制限で退会した人の、再挑戦の場ともいえます。

奨励会三段リーグ編入コースも難関

 先のように「いきなりプロ」ではなく、まず奨励会三段リーグに編入するコースもあります。編入試験が受けられる条件は、アマ竜王戦・アマ名人戦・アマ王将戦・赤旗アマ名人戦・支部名人戦・朝日アマ名人戦のいずれかに優勝することです。

 また、編入試験の合格基準は、奨励会二段と8戦対局して6勝以上することです。晴れて三段リーグに入った後は、通常の奨励会員と同じ条件でリーグ戦を戦うわけです。アマ全国棋戦の優勝者なら、さほど難関に思えないかもしれませんが、リーグに2年間(4期)しか在籍できないのです。毎年一人くらいは、将来タイトルを争うと思われる器の才能ある少年が入ってくることを考えれば、2つの椅子を巡って4回しかチャンスがないのは、やはりかなり厳しい制度です。果たせない夢にいつまでもしがみつかせないための「親心」と言えるでしょう。


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