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将棋と囲碁/面白さと難しさの比較

  
  将棋の駒は動くが、碁石は動かない。脳にとっては―(すぐ下) 
  将棋と囲碁はどちらが難しい?   より面白いのは将棋、それとも囲碁?

将棋の駒は動くが、碁石は動かない。脳にとっては―

 

 将棋と囲碁の最大の違いは、「将棋の駒は動かすものだが、碁石は一度置いたら動かせない」ということです。一般に「碁将棋」とひとくくりにされがちですが、目的やルールが根本的に異なる二つのゲームは、いろいろな面で対照的です。

 脳の働きから両者の違いを考えると、同じ図形的なゲームでありながら、囲碁は石が一個ずつ増えていく緩やかな変化に対して、将棋は一手ごとに駒が動くため、数手先には全く異なった局面に変わります。そのため、戦いが始まってからは、頭の中だけで数手先の局面が頭に描けるようになるには、かなりのトレーニングを積む必要があります。

 一方、囲碁は黒石と白石が一つずつ増えていく足し算のゲームですから、数手先の局面を頭に描くことは、右脳(図形脳)にとっては将棋よりもかなり楽です。

 ここで囲碁をご存知のない方のために、簡単にルールと目的をまとめておきます。

 〔囲碁の目的とルールの簡単な説明〕
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・黒から打ち始め、黒白交互に打つ。石は縦横(19×19)の線の交点に置く。
・お互いに陣地を囲い、最終的に地(囲った空き地)の多いほうが勝ちとなる。
・相手の石を縦横すき間なく囲むと、その石を取ることができる。
・取った相手の石は、終局後に相手の陣地に埋めてから数える。

※その他に、「着手禁止点」や「コウ」などのルールがありますが、複雑なので省略します。それらは囲碁を「完璧なゲーム」として成り立たせるために必要な規定で、将棋にも「駒を動けないところに打つのは反則」「打ち歩詰めの禁止」「千日手」…などのルールがあります。

将棋と囲碁はどちらが難しい?

 

 以上に述べたように、一手一手の局面の変化は、将棋のほうが囲碁よりはるかに大きい。それだけ右脳への負担が大きいという意味では、将棋のほうが難しいように思えます。ところが入門から初級レベルでは、必ずしもそうとはいえません。むしろ、駒の動かし方を完璧に覚えた後では、将棋のほうが碁よりもやさしく感じられるはずです。

 それは碁の目的やルールがあまりにもシンプルで、一手一手の意味が漠然とし過ぎているため、初心のうちはゲーム本来の目的を見失ってしまうからです。相手の打った石の狙いは何か? 自分は何を考えて打ったらよいのか? 脳が寄る辺なく右往左往するわけです。

 しかし、そうした五里霧中の状態にあっても、中級レベルになると囲碁に親しみが感じられ、楽しめるようになります。ただし、有段者レベルになると再び、碁の本当の難しさに直面していくことになるでしょう。それは「実利か、厚みか」「石を生きるか、捨てるか」といった二律背反的な選択に直面するからです。現時点での実利が、必ずしも将来の利益につながらない。そこにゲームとしての囲碁の奥深さがあるわけです。

 ところで、AI(人工知能)が囲碁の世界トップ棋士を破って話題になりましたが、将棋のほうはその何年も前から、AIが人間に勝っていました。しかし、そのことをもって「囲碁のほうが将棋より難しい」とは決めつけられません。囲碁は終局までの着手の組み合わせが無限と言っていいほど多くありますが、人間は経験則と感覚的な直観力によって、しらみつぶしの読みをしなくても高みに到達してきました。そうした感覚的・直感的な部分をAIが解決するまでに、将棋よりも少し時間がかかったということでしょう。

より面白いのは将棋、それとも囲碁?

 将棋と囲碁はどちらが面白いのか? これは野球とサッカーを比べるのと同じで、先に覚えてなじんだほうが好きになるのが普通です。ただし、レベルが低い場合には、あとから始めても知識(または技量)が追い付けば、面白さが逆転することはよくあることです。

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 一般に、入門段階では囲碁より将棋のほうが好きになるのが早いでしょう。将棋のほうが、「駒の動かし方を覚えなければならない」というハンデがあるにもかかわらず、です。それは囲碁のルールが単純であるのに(いや、かえってそれ故に)、入門者には何を基準に打っていいのか訳が分からないからです。

 将棋は戦争をモデルにしたゲームで、「王を攻めて取る」という明確な目的があります。敵陣を破り、駒得をすれば優勢になることは、初心者でも理解できます。また、駒の種類ごとに個性があり、ビジュアル的には抽象的でも、古代の戦争のイメージがあります。純粋に抽象的な陣取りゲームである囲碁に比べて、心情的になじみやすいのです。

 ただし、強くなるにつれて面白さは量的にも質的にも増すという点では、囲碁も将棋も同じです。将棋は王の囲い方や、飛角銀桂歩の連携のもと敵陣を破る方法を身につけると、飛躍的に面白さは増してきます。詰将棋を面白いと感じるようになれば、もう一生、将棋をやめることはないでしょう。その時期はたぶん、3〜4級のレベルからです。

 一方、碁は基本的な石の死活が分かり、攻め合いを恐れなくなる1〜3級のレベルから急速に面白くなってきます。しかし、部分の戦いでなく、盤面全体を広く見る思考法ができるようになる四段頃から、それまでとは別世界の面白さを獲得することになります。そこまで行くとさすがに「碁のほうが面白い」と思うようになりますが、将棋も二、三段頃から、面白さに深みが加わります。やはり、どちらが面白いかは「技量の問題」かもしれません。


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