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反則、禁じ手のルール

 

 将棋のルールには、反則とか禁じ手というものがあります。これは将棋というゲームをより深みのある、面白いものにするためのものであり、勝敗を決する上であいまいなものを残さず、各種トラブルを避けるためのものと考えてよいでしょう。スポーツのように審判がいて、常に立ち会っているというわけではないので、ルールに従って当事者同士が解決できる仕組みになっているのです。

1.行き先のない駒の禁止

 盤上の駒を動けない状態にしてはいけません。具体的には敵陣1段目に桂、香、歩を打ったり、成らずに置いたりすることはできません。2段目の桂ももちろんダメです。

1図 桂、香、歩を打ってはいけない場所の例です。前にも後ろにも動けないので、打てません。また、打った駒ではなく、この位置に進んだ駒の場合でも、「成らず」で置けば禁止された手を指したことになり、反則負けです。

 【1図

 【2図

2図 禁止された二歩の例です。二歩は打った時点で反則負けとなります。
 〔左側〕 ☗7四歩と桂取りに打ちたくなりますが、その下7六の位置にすでに歩があるので二歩となります。
 〔中央〕 気持ちよく☗5三歩と金の頭をたたいた場面。よく見ると5九にも歩があります。これは「金底の歩」といって守りに強い形ですが、離れているので実戦ではうっかり忘れがちです。もちろん、この瞬間、二歩になり、反則負けです。
 〔右側〕 二歩ではない例です。☗1二歩と打ちました。すぐ下に「成歩=と」がありますが、この場合は「と金」なので、歩とはみなされません。

3.打ち歩詰めの禁止

  【3図

 王を詰ますときに、最後に手持ちの歩を打って詰ますことは禁じられています。ただし、盤面にある歩を一つ進めることによって「詰み」になる場合は、OKです。打ち歩詰め禁止の場合と混同されやすいので覚えておきましょう。

3図 ☗1二歩と打って王手をかけました。王はこの歩を取ることができず、また、2二の地点にも金が利いていて逃げられないため、この王は詰んでいます。でも、このように歩を打って詰ますのは禁止されており、反則です。

 

4図 打ち歩詰めにならない例です。この局面で1五にある歩を☗1六歩と進めて詰ます場合は、「突き歩詰め」といってOKなのです。「歩で詰ますのは全部ダメ」と思っている人をたまに見かけますが、両者を混同しないように気をつけてください。






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