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19枚落ち(裸玉)に勝つ―王の追い詰め方


 将棋の駒落ち戦は、上手の飛車角銀桂を除いた「八枚落ち」から始まるのが普通です。ただし、それはある程度強くなった人がプロやアマ高段者に教わる場合の話で、入門段階では、さらに金2枚を落とした「10枚落ち」や、上手の駒は王将一つだけ(これを裸玉という)の「19枚落ち」が指されることも少なくありません。

 左から「八枚落ち」「10枚落ち」「19枚落ち」の配置図
8枚落ち10枚落ち19枚落ち(裸玉)

 
 もちろん、10枚落ちや19枚落ちはもはや「勝負」ではなく、効果的な指導法の一環として行われるものです。入門者にとってそれがどんなに屈辱的なハンデであろうと、まずは「将棋の勝ち方を覚えること」、そして「勝つ喜びを味わうこと」が上達にとって重要なのです。

 ここでは、玉と飛車(龍)と歩の動かし方さえ知っていれば上手に勝てる「19枚落ち必勝法」をお教えしましょう。

飛車を早く成って
龍で上手玉を端に追い詰める

 駒の動かし方を覚えただけの段階では、実際の対局でいろいろある駒をどう使ったらよいかわわからないはずです。「19枚落ちの勝ち方」はそうした入門者に、最強の駒=飛車(龍)の威力とその使い方を知ってもらうためのミニ講座です。ここでは19枚落ちにおける「最も安全かつ確実な勝ち方」を解説します。上手にとっては「最もいやらしい負かされ方」となるでしょう。

  【19枚落ち配置図】

飛車を成ることを最優先(初手から)
☖5二玉、☗2六歩、☖6三玉、☗2五歩、☖6四玉
 (1図)

 駒落ちの対局では、上手から先に指します(記号は☖)。裸玉の上手は玉しか動かせませんから、☖5二玉と上がって様子を見ます。
 一方、下手は飛車先の歩を突いて、ひたすら飛車を成ることを目指します。


  【1図 ☖6四玉まで

上手玉が前に出てくる理由(1図から)
☗2四歩、☖6五玉、☗2三歩成、☖7五玉 (2図)


 上手が☖6五玉と中段に構えたのは、「王は下段にいるよりも、真ん中付近にいるほうが詰めにくい」からです。
 下手はかまわず☗2三歩成として、と金を作ります。
 ☖7五玉は上手「誘いのスキ」ですが、どう指しますか?


  【2図 ☖7五玉まで
待望の龍を作る(2図から)
☗3二と、☖6五玉、☗2三飛成、☖5五玉 (3図)


 下手は邪魔な2三のと金を3二に移して、☗2三飛成と龍を作ります。上手は何もできず、真ん中付近を行ったり来たりするしか手がありません。
 なお、☗3二と のところで、☗7六歩と王手をかけるのは、紛れるおそれがあります。☖同玉に☗7八金としておけば大丈夫ですが、7六の玉はこれ以上前に進めないのですから相手をせず、飛車の活用を急ぎます。

  【3図 ☖5五玉まで
上手玉を龍と歩の列で挟み撃ち(3図から)
☗3四龍、☖6五玉、☗4四龍 (4図)

 ☗3四龍は、五段目にいる上手の玉を三段目に一列に並んだ歩と、挟み撃ちにしています。これで上手の玉は、五段目を左に移動することしかできなくなりました。




  【4図 ☗4四龍まで
上手玉を一歩一歩追い詰める(4図から)
☖7五玉、☗5四龍、☖8五玉、☗6四龍 (5図)


 上手玉の行く手は、上下を龍と歩にはさまれているので、(玉から見て)左側に逃げるしかありません。一歩一歩、龍で包囲網を狭めていきます。




  【5図 ☗6四龍まで                【6図 ☖7四龍まで

龍一枚で上手玉をしとめる(5図から)  
☖9五玉、☗7四龍(6図)

 ☖9五玉に対して☗7四龍(6図)がとどめの一手で、上手玉はどこにも動けなくなってしまいました。
 自殺手は反則であり、パスも許されませんから、下手が次に☖9六歩(突き歩詰めは禁手ではない)と王手をかけるまでもなく、ここで上手は投了です。下手は何と飛車(龍)と歩の二枚しか動かさずに勝ちました。

 上手の玉の逃げ方には多少の変化がありますが、☗2三飛成まで最短で2筋に龍を作った後は、ひとマスずつ包囲網を狭めていけば、王手をかけなくても勝ちが転がり込んできます。


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