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将棋の勝敗は終盤の力で決まる!

 

 1局の将棋には必ず序盤、中盤、終盤がありますが、勝つ上でいちばん大事なのは終盤の力です。次に大事なのが中盤で、序盤が大事になってくるのは初段前後からです。

 実際、級位者が序盤の戦法を研究して優位に立ったとしても、中盤の戦いでたちまち逆転されることは頻繁にあります。さらに、中盤まで優勢だった将棋を終盤で逆転されるのも、よく見られる風景です。つまり、将棋の勝率を上げ、どんどん昇級していくためには、まず終盤力、次に中盤力をつけていくのが、経験則にかなっているということです。そして、そのための最も効果的な勉強法が、駒の特性を生かしたした手筋をたくさん知ることなのです。

中・終盤の力をつける簡単な手筋

 将棋が強くなる上で、読みの力はきわめて重要です。しかし、すべてをしらみつぶしに読むのは限界があるので、どこが争点になっているかを見極めて、ある部分を集中的に読むことになります。それでも、すべての手を読みきるのは不可能なので、読みの省略が行われます。それが経験からくる直感であり、手筋であるわけです。

 手筋にもいろいろありますが、最初に覚えなければならないのは、「手筋以前の手筋」ともいうべき簡単な駒の使い方です。それぞれの駒には、芸術的ともいうべき特有の特性があります。その特性を生かすことこそが、将棋上達の第一歩なのです。読みの力をつけるのはそれからです。

基本手筋から複合手筋へ。強さの目安は歩の使い方

 将棋の手筋は独特の個性を持った駒のそれぞれにあります。たとえば、手筋というほどではない基本的な駒の使い方として、「両取り」という手があります(詳しくは「初心者講座1・上手な駒の使い方」を参照)。飛車による両取りには「十字飛車」があり、角には誰もが喜ぶ「王手飛車取り」があります。桂馬は「桂馬のふんどし」といわれる両取り、銀には敵陣一段目への「割打ち」で飛車金取りをし、敵陣を弱体化する手があります。

 両取りは駒の長所を生かすと共に、敵の駒の短所をついているわけですが、これは将棋の手筋全般にいえることです。まずは手筋以前の手筋を知ることで、目が慣れてくると実戦で使えるようになります。手筋は頭ではわかっていても、実戦で気がつかないことがよくあるので、考えてひねり出すのではなく、瞬時に手が見えるように数をこなすことが強くなるコツです。

歩の手筋の習得は上達のバロメーター

 ところで、将棋の手筋の中で最も華やかなのが、歩の使い方です。ほとんどの場合、歩は単独での手筋ではなく、他の駒と連携して行う手筋となります。例えば、「たたきの歩」という手筋がありますが、敵の金の頭にこの歩を打った場合、相手の応手には「同金と取る、後ろに引く、横に寄る」の選択肢があり、終盤では手抜きをするという選択もあり得ます。そのすべてに対して次にどうするかを読んでおかなくてはなりませんから、双方の読み比べとなります。

 また、歩には「突き捨て、たたき、再度のたたき」とか、「突き捨て、継ぎ歩、垂らしの歩」という5手一組の手筋もあり、ほとんどの手筋に歩が絡んでいるといっても過言ではありません。「歩のない将棋は負け将棋」という格言もそうしたことが背景になっているのです。


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