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将棋の上達速度を上げる環境づくり

才能よりも環境。「好き」を持続させる人脈

 

 「将棋が強くなるのは才能だ」と思っている方は、意外に多いようです。大して努力していないうちから、「私には才能がない」と決め込んで、将棋の面白さに背を向けてしまう人がどんなに多いことか…。でも、実は将棋は才能よりも環境が大事なのです。

 別に将棋に限らないことですが、何かに興味を持つということは、持って生まれた資質ではなく、環境に圧倒的に支配されています。そして、その興味を持ったものを始めて、能力を伸ばしていくためには、やはり環境が大きく影響します。将棋の場合、環境とは例えば次のようなことです。

・身の回りに同じことに興味を持った人が何人かいる。
・棋力の向上に応じて、常にライバルや目標となる人が身近にいる。
・面倒見のよい指導者がいる。


 こうした人的環境がいちばん整っているのは将棋サークルです。ただし、サークルによっては初心者がいなくてなじめないということもあります。自宅から多少遠くても、自分に合ったサークルを見つけたほうがよいでしょう。

将棋サークル(同好会)、将棋道場、ネット対局

 

 近くに将棋道場や将棋クラブがあるとか、職場や学校に将棋同好会のようなものがある場合は、将棋がますます好きになり、やめられなくなります。昔から「好きこそものの上手なれ」と言いますが、心の底から好きになったものは、いつか必ず上達するものです。

 環境の中で最も重要なのは、「身近な指導者」に恵まれることです。一般に指導者というと、プロ棋士や女流プロ、県代表クラスかそれに準ずるアマ強豪というイメージがありますが、初段をめざす級位者が、そこまで強い人に教わる必要はないと思います。自分の棋力に合った、それなりの「個人的指導者」がいれば十分です。

 そうした「指導者」のレベルは、例えば入門から初級レベルの人なら3級以上の人、初段が近づいたら三段以上の人がよいでしょう。棋力に応じた気軽に教われる人が身近にいれば理想です。しかし、なかなかそうした運に恵まれる人ばかりではありません。そこで、将棋道場やサークル、同好会を探すことになります。

 ただし、将棋道場は初段近くになってからのほうがよいでしょう。地域色の強い道場と、ターミナル駅近くにある道場では雰囲気が違います。一般に、前者のほうが人間臭い雰囲気で、顔なじみができやすい面があります。いずれにしても道場は、最多層の常連客の棋力がどれくらいかによって、なじみやすさが違ってきます。将棋道場は文字通り、「腕試しの場」という性格が強いのです。

 その点、将棋好きの仲間が運営するサークル、同好会は友好的で和やかです。頼まなくても教えてくれる人が必ずいます。問題は初心者がいるかどうかということだけです。有段クラスがメンバーのほとんどを占める場合は、やはり中級以下の人はやがて行かなくなる傾向があります。でも、駒を落としてもらって指しても、楽しく続けられそうな場なら大丈夫でしょう。

 最後にネット対局ですが、相手の表情や息遣いが分からないので、道場以上に腕試しの意味が強い感じがします。「人間的なかかわりには興味がない」「実戦不足を解消するのが目的」という方にはぴったりでしょう。でも、初・中級者の上達という観点からいえば、直接的なコミュニケーションができる場のほうが効果的です。 将棋の知識やセオリーは本やパソコンソフトで学べますが、やはり生身の人間との交流が将棋を長く続けられる原動力となるのです。


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