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 将棋で大事なのは終盤の力で、次に中盤が大事だということを前ページ(手筋で上達/駒を上手に使う)で述べました。しかし、入門から初級、中級と上達していくうちに、「序盤が弱いために勝てない」ということが多くなります。その辺が序盤の駒組みと基本的な戦法を学ぶ時期かもしれません。

駒組みの第一歩は
王の囲い方を知ること

 初心者の将棋では、居玉(王が最初の位置から動かない状態)のまま戦いを起こし、中盤に突入する場面をよく見ます。将棋は戦争をモデルにして生まれたゲームですから、当然、王様は安全な場所にいなければなりません。王が戦いの場から離れていればいるほど、思い切った攻めができます。王の固さの違いは、攻めの速度の違いになって現れます。つまり、「序盤で王を囲う」ということは、「終盤がいちばん大事」ということと矛盾しないどころか、ほぼ同じ意味なのです。

 王は自陣の飛車とは反対側に移動し、金2枚、銀1枚で囲うのが基本ですが、それと併行して飛車角銀桂による戦いの形を作っていきます。一部の超急戦型を除けば、ほとんどの戦法はこの原則に従っています。初心者を卒業するためには、こうした王の囲い方と攻めの形の基本を大まかに知っておく必要があります。

まずはお気に入りの戦法を勉強し、試してみる

 将棋の戦法は大まかに「居飛車」と「振り飛車」に分かれ、それぞれがまたいくつもの戦法に分かれます。それら全部を勉強するのは有段者でも大変ですから、居飛車と振り飛車の違いを大まかに理解した後は、比較的シンプルな戦法を覚えて、実戦で試してみましょう。失敗したら、また勉強しなおし、何度かやってみます。だんだん応用力がついてきて、その戦法が面白くなってきます。

 よく、「得意戦法を一つ作るだけで初段になれる」というようなことが言われますが、終盤の力さえあればそれも可能です。しかし、現実問題としては相手の戦型に関係なく、ワンパターンの戦法が通用するかといえば、難しいでしょう。

 

 例えば、居飛車の矢倉戦法を選ぶ場合、相手に飛車を振られたら、攻めの布陣は矢倉の形とは違う形にならざるを得ません。また、矢倉囲いは上からの攻めには強い半面、横からの飛車による攻めには弱いという欠点があります(矢倉囲いから穴熊に組み替える暇があればいいのですが…)。

 その点、振り飛車なら「何が何でも四間飛車」というようなことができそうです。ただし、先手番で「☗7六歩、☖3四歩、☗6六歩、☖3五歩」とされて相振り飛車になったら、相居飛車の感覚に近い将棋になってしまいます。その辺の対策は、やはり研究しておく必要がありそうです。

 とはいえ、あれもこれもといろいろな戦法をかじるよりも、一つだけでよいかどうかは別にして、得意戦法をとことん研究して実践するほうが、より早く初段の壁を突破できるでしょう。

矢倉崩しと美濃崩し、穴熊崩しは知っておこう

 もしも、初段まで一つか二つの戦法だけで押し通したいのなら、固い王の囲い方の代表である矢倉囲い、美濃囲い、穴熊の崩し方だけは勉強しておいたほうがよいでしょう。いずれも、歩の手筋を連発する端攻めが重要になります。また、終盤に入って横から攻める場合は、守りのかなめとなる金銀をはがすか、無力化する手筋を駆使して、寄せていきます。


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