駒の取り方/練習問題(歩香桂銀金王)
「取れる駒」「取られる駒」が瞬時にわかるために
将棋に早くなじんで楽しめるようになるためには、実戦をするだけでなく、覚えた駒の動かし方の記憶をより確実にし、駒を取ったり取られたりすることに目を慣らす(右脳を慣らす)ためのトレーニングが大事です。どの駒が取れるか、取れないか? それが見た瞬間わかるようになることが、早く将棋が分かるようになるための第一歩なのです。
このページでは、歩、香、桂、銀、金、王の順に、取れる駒を当てる問題を用意しました。間違った問題や、正解しても時間のかかった問題は、少し時間を置いて再チャレンジしてください。それではさっそく「歩」の問題からです。正解は一つだけではありません。 ※正解は下段
第1問 歩で取る 相手のどの駒が歩で取れる状態になっていますか? |
第2問 香車、桂馬で取る 相手のどの駒が香や桂で取れる状態になっていますか? |
第3問 銀で取る 相手のどの駒が銀で取れる状態になっていますか? |
第4問 金で取る 相手のどの駒が金で取れる状態になっていますか? |
第5問 王で取る 相手のどの駒が王で取れる状態になっていますか? |
実戦では、相手の駒が取れることが見えるだけでなく、自分の駒が取られる状態になっていることも、一目でわからなければなりません。また、取れる駒(または取られる駒)にひもがついているかどうかも、見落としてはいけません。 こうした能力は、実戦で駒を動かす回数に比例して身についてくるものです。 |
1五歩で香、2三歩成で歩、6六歩で角、9三歩成で桂を取ることができます。2筋と9筋は敵陣に入りますから、成ることを忘れないこと。
第2問・正解
8五香で銀、7三香で桂、5三桂成で銀、3五桂で角をとることができます。さらに2六の桂は、1四の香または3四の歩のどちらかをとることができます。
第3問・正解
7四の銀で7三の角、6五の香が取れます。また、3六の銀では4五の金が取れます。4七の銀で取れる駒はありません。
第4問・正解
左側の金では、8四の歩か6五の角がれます。右側の金では、4五の桂、2六の香、3七の飛のいずれかが取れます。
第5問・正解
玉が取れる駒は、金、桂、香です。5六の銀には金と桂のひもがついていますから、王ではとれません。また、5四の角にも遠く1八角のヒモがついていますから、玉で取ることはできません。ちょっとひっかけ問題のようになりましたが、実戦では特に角のきき筋に注意が必要です。